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O 33

Ou          Sansan

 

O 33(OU Sansan) 

中国・内モンゴル自治区出身のアーティスト。現在、金沢美術工芸大学大学院博士後期課程彫刻専攻に在籍。羊の腸を用いた制作と素材研究を通じて、「居場所」をめぐるアンビギュイティ(曖昧性)を探究している。

内モンゴルでモンゴル人として育ち、日本へ渡った経験から、単一の民族や文化、言語には収まらない自身のアイデンティティと向き合ってきた。その経験を出発点に、「居場所」や「境界」、生と死、内と外、自己と他者といった二項対立のあわいに広がる領域に関心を寄せ、制作を続けている。主な素材である羊腸は、モンゴルの生活・文化と深く結びつく一方、かつて生命の内側にあった器官でもある。身体から切り離された後も、光や湿度、時間に応答しながら変化を続けるその素材は、生命の痕跡と時間の蓄積を宿している。

制作においては、吹く、撚る、結ぶ、乾燥させるといった身体的行為を繰り返しながら、素材が環境と応答し変容していく過程を重視している。人と素材、身体と環境が交差するなかで立ち現れる予測できないプロセスを通じ、固定された意味や境界を超えた存在のあり方を探求している。

近年は、Homo Faber Fellowship 2025/26 への選出をはじめ、GO FOR KOGEI 2023、第6回金沢・世界工芸トリエンナーレ、Homo Faber 2026 など国内外で展覧会やプロジェクトに参加し、研究と制作の両面から活動を展開している。

O 33

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